アナトミートレインのご紹介
2025年08月23日
こんにちは !
羽生きのぼり整骨院です。
今回はトーマス・W・マイヤース著の「アナトミートレイン」という本をご紹介します。
こちらは当院の施術でも重要視する筋膜に着目した本で、健康番組で取り上げられて注目された筋膜リリースの大元になる本とも言えます。
著者のマイヤース氏は世界各国にて、筋膜に注目した施術の仕方を講演・実技指導していて、筋膜の研究分野ではとても有名な方です。
一般的な解剖学では、筋肉を単体のものととらえています(分離筋理論)が、実際には体の筋肉は筋膜を介して様々な筋肉はつながりをもっていると、マイヤース氏はアナトミートレインのなかで力説します。
また、アナトミートレインは比喩を用いて分かりやすく読み手に伝えてくれるのが特徴です。
アナトミートレインは直訳すると「解剖列車」となります。筋膜の流れを線路、筋膜が骨とくっつくところを駅、筋膜を伝わる力の流れが列車と、うまく例えながら読者に解説します。
他にも、ヨットや合気道、古代ギリシャの彫刻等の例え話を持ち出して筋膜の機能について説明していきます。
マイヤース氏のユーモア溢れる人柄が透けてみえるような一冊になっています。
そのアナトミートレインの中から一つ、自分なりの施術法も含めて解説したいと思います。
ふくらはぎの筋肉(腓腹筋とアキレス腱)と足の裏のすじ(足底筋膜)は一般的な解剖学だと単体の物として考えますが、アナトミートレインの理論では繋がっていると考えます。
この繋がりはとても強く、繋がりが短縮すると下の図のように弓が矢を放つように踵を押します。

これにより踵回りの痛み(腓腹筋の肉離れ、アキレス腱炎、踵骨骨端炎、足底腱膜炎など)が発生します。
この理論に従ってテーピングの方法を考えてみましょう。
例として一般的なふくらはぎの痛み(アキレス腱炎)のテーピングと、アナトミートレインの理論を意識したふくらはぎの痛みのテーピングの違いを下の二つの写真であらわします。
一般的なアキレス腱テーピング

アナトミートレインの理論を意識したアキレス腱炎のテーピング

ふくらはぎの痛みなのに足の裏の方にまでテーピングが伸びているのがわかると思います。
一般的にふくらはぎの痛みの時はふくらはぎのテーピングを、足の裏のテーピングの時は足の裏のテーピングをしますが、アナトミートレインの理論では繋がっていると考えるので治療効果をより出したい場合は、両方のテーピングを一度にします。
今回の例は写真で分かりやすいようにテーピングにしましたが、マッサージやストレッチも筋膜の繋がりを意識することで治療効果の向上が期待できます。
今回はアナトミートレインについて簡単に解説させていただきました。
専門書なので一般の方の購入はお勧めしませんが、セラピストの方には必読の一冊だと思いますので、是非読んでみてください。






