産後の骨盤ケア
2025年07月2日
こんにちは!
羽生きのぼり整骨院の北原です。
今回は著者・小林いづみ先生、原田美佐子先生、監修・渡辺信子先生の
「心と体が楽になる 産後の骨盤ケア」
という本をご紹介します。
著者、監修の方々は助産師の資格を持たれていて、妊娠中、出産後のケアのスペシャリストです。
また、渡辺信子先生は多くの産婦人科、助産院でも使われているトコちゃんベルトの考案者であり、産後整体学校の校長先生でもあります。
私自身、渡辺先生のオンライン講義やトコちゃんベルトの着用方法のオンラインセミナーを受けさせていただきましたが、助産師の方々の骨盤まわりの知識の深さに対し勉強させて頂く事が数多くありました。
さて、本の中身について触れていきましょう。
この本は
- ママのあなたがまず知っておきたい事
- 産後すぐから始める「骨盤ケア」
- ママもラクラク!「まるまる育児」
- 「まるまる授乳」あれこれ
といった四章構成になっています。
その中でも私が一番お伝えしたいポイントは
二章にある「骨盤ケア新3原則」です。
新3原則ということは普通の「骨盤ケア3原則」もあります。
これに関しては前回の「安産力を高める 骨盤ケア」を紹介したブログに解説がありますので、読んでいない方はそちらも併せてごらんください。
では、「骨盤ケア新3原則」を説明していきます。
- 着ている服のウエストのベルトやゴムで内臓を「下げない」
- 自らの筋肉を「鍛える」ことによって「骨盤を支える」
- 姿勢や動作で骨盤を「ゆがめない」
この下げない、鍛える、ゆがめない習慣をつづけることで産後の体を回復させていきます。
まず、産後は骨盤を整える絶好のチャンスです。
妊娠初期からリラキシンというホルモンが分泌されるため骨盤周りの関節が緩みます。
緩んでいるという事は修正もしやすいという事です。
それでは一つずつ解説していきましょう。
骨盤ケア新3原則の第一の要素は「下げない」という事です。
お腹の高い位置にゴム後がついていたら要注意です。
ショーツはまた上の浅いものにして、子宮を上から押し下げないように気を付けます。
たとえわずかなゴム後でもジワジワと内臓を押し下げ、骨盤にダメージが加わります。
第二の要素は「鍛える」ことです。
紹介されている体操の一部をご紹介します。
「ぬぎぬぎ体操」
首や肩、背中全体をほぐします
①胸の前で腕を組む。体にぴったりフィットしたTシャツを脱ごうとする意識で、もぞもぞと上半身を動かす。
②前後、左右にじわじわと体をくねらせながら、組んだ腕を上に持ち上げたり、 下げたりする。背骨や肩甲骨も動かしてみる。
③腕を組み替え、同様に。10~20回やったら休む。
「背中はいはい」
肋骨の動きを改善して、子宮下垂を改善させます。
①仰向けになり、ひざを立てる。左右のひじで交互に床を押すようにする。
②ひじで床を押すと自然に骨盤も揺れてくる。肩甲骨も動く。
③ひじと骨盤でもぞもぞと動く。足の位置は変えず、頭方向に向かって10回、
足方向に向かって10回動いたら、休憩する。
※ママのお腹の上に、腹ばいにした赤ちゃんを乗せてやってもよい。
第三の要素は「ゆがめない」ことです。
次に紹介する事をしていたら要注意です!
まずは1日に1種類からでも良いので気にしてみましょう。
もちろん産後すぐから開始してOKです。
- 骨盤の後ろにある仙骨に体重をかけて座る「仙骨座り」
- 椅子に座って脚を組む
- 骨盤を左右どちらかに傾けた「横座り」
これらを「ラク」と感じてやりたくなるのは、骨盤がゆがんでいるという事です。
今回紹介させて頂いた内容は、全体のほんの一部です。
書籍は、今回の話の内容をより深く解説し、産前産後の方にとても有益な情報が満載です。
私も中学生と小学校高学年の子供がいますが、子供が生まれる前に読んでおけばよかったと思わせる一冊でした。
是非、気になる方は購入してみてください!